西島秀俊―新世紀のスピリチュアル・アクターズシリーズ (キネ旬ムック―アクターズ・ファイル) (キネ旬ムック―アクターズ・ファイル) (キネ旬ムック―アクターズ・ファイル)
痛みを伴って裁く
(2008-12-09)
NHKで放送されていた「ジャッジ」を観ていたので、見た瞬間お買い上げ。
ドラマに忠実に描かれています。
放送では、大切だなぁ。もう一回この場面が観たい、この言葉のやり取りが聞きたい。と思っていた場面が、くっきりと表されています。
もちろん放送を見ていたない方にも、ばっちりと楽しめます。
裁判官は「裁く」ことが仕事です。
主人公は知財部のエース。特許などに絡んだ裁判は、どちらかというと「物」を裁く。
島での裁判は「人」を裁きます。
訴える方、訴えられる方、双方に思いや背景があります。
それを知れば知るほど、一人だけの裁判官の主人公は悩み苦しみます。
判決を下すまでのドラマ、下した後のドラマを十分に味わえる作品です。
人間を裁く事には、必ず「痛み」を伴う。だから裁けるんだと思わされました。
時に笑い、時に迷い
(2008-02-15)
小さな島で起きる様々な訴訟に対し、被告と原告の両者をよく知るが故に、葛藤する裁判官が描かれています。都会の感覚と少しずれた南の島のしきたりに迷い、そして自らも変わっていく裁判官とその家族には微笑ましさを感じました。
まるでドラマを見ているように、それぞれのシーンが想像できる文章でつづられた本です。時に笑い、時に迷いがうまく配合されています。最後にNHKの土曜ドラマで放映されたシナリオをもとに小説化したものと書かれていて、なるほどと思った次第です。