お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで (PHP文庫)
お江戸は楽しい
(2008-10-23)
講釈師は見てきたように、なんとやら、と申します。
まさにこの本の著者、杉浦さんは見てきたように江戸について教えてくれます。
その着眼点が日常的でかつ詳細、ついこの間行って来た、旅行の話を読んでいるようです。
話題も「江戸ではどんな男がカッコイイと言われてるか」とか「どんな賃貸があって、幾らぐらいで生活できそうか」とか「流行の趣味」とかアッチへコッチへ話題が飛びながらもそれがまた面白い。
膨大な量の資料と時代考証の為の勉強をなされているのでしょうが、それがクドクド出てこない事が、むしろ読み物としての完成度を高めていると言えるでしょう。
この方の著書は、そんな引用元など書かなくても非常に高いレベルで信頼の置ける情報だと言われていますから安心して楽しんでください。
読み終わるころには、ちょっと行って見るか、って感じになっています。
どこにって・・ 江戸だよ、江戸!
江戸に対する筆者の愛情を感じる
(2008-08-11)
初級編では定番の大奥や義賊、美人・色男の基準、髪型などを取り上げ、その後(混浴)風呂、結婚、食べ物・お酒、相撲など、果てはおまじないや傾奇者の衣装、予言書の話まであり、
取り上げてないものは無いのではないかと思うぐらい中身が詰まっています。
筆者の手書きの絵やメモ書きの部分はかなり小さい文字でちょっと読みにくいところはありますが、おそらくそうしないと収まりきらないのでしょう。
よく、小説家でその場に居合わせたかのような文体で文章を書く作家だ、などと言われる方がいらっしゃいますが、
杉浦さんはその通り実際に江戸に行った、いえ住んでいたんだ!・・・
と錯覚を起こすほどに詳しい描写がされています。
最近よく江戸時代の事も取り上げられていますし、色んな方に読んで頂きたいです。
時代劇を見る時などに参考になる良い作品だと思います。
著者の最も伝えたかったこと
(2008-07-20)
江戸人についての風俗紹介を面白く紹介している一冊です。
イラストも多用されていて、楽しんで読むことが出来ると思います。
江戸っ子の具体的な内容に強く関心が持てる本ですが、
各項目の中で最も興味深い部分は、春画に対しての著者の考えです。
著者は語ります。
図版資料のお粗末さ、
図書館で閲覧できない現状、
研究がすすまない状況。
江戸人に対して、著者がどう敬意を表しているのかを、
この本で確かめることをオススメします。
バック・ツー・江戸の粋な本
(2007-10-12)
江戸時代というと、明治以降の文明開化と比べて遅れている、貧しいという先入観がありますが、あにはからんや極めて文化的かつQOLの高い庶民生活があったことが書かれています。結構、都市生活とエコ生活のバランスがとれていたことが分かり、非常に知的な刺激に満ちた本でした。こんな生活なら江戸時代も悪くないなと思い、近代化は日本人を本当に幸福にしたのだろうかと考えながら読了しました。
読んでて楽しい
(2007-09-02)
江戸時代の庶民の生活風景が知りたくて購入しました。
イラストも文章もとても興味がわく書き方で、ついつい最後まで一気に読んでしまうほど面白いです。
食やお酒の話は「なるほど〜」と思うほど、実践しがいがありますよ。
個人的には長屋の間取りがかなりヒットしました!!
たくさん江戸のことが知りたい、そんな方にはもってこいの本だと思います。