目からウロコ!まちがいだらけの認知症ケア (ほっとくるブックス)
三好論入門
(2007-05-28)
この本から新しい介護興味を持つには良いと思います。
すでに生活リハビリシリーズを読まれている方にはそのかいつまみの内容ですからまったく読まれる必要はありません。
内容は、なるべく普通の生活に近い介護をしよう(難しいですが)ということです。
評価が難しい本です・・・
(2007-03-04)
久しぶりに三好氏の著作を読んでみたが、良くも悪くも論調は変わらない。近代医学や科学的なものは介護では役に立たず、主観的でシロウト的な発想が必要であると説いている。
未だ混乱状態にある介護現場では、氏の論調に同意する人も多いと思われる。私自身も考えの方向性はかなり同意できそうであるが、本の構成がやや中途半端な気がする。エッセイとして読むのであれば、さほど気にならないが、介護の常識を批判する啓蒙書であるのであれば、論理の矛盾が散見され、批判に無理がある箇所が多く詰めが甘い。また、トンデモ理論も飛び出すところが、評価のしづらい理由である。
後半の介護技術に関する文章は、言葉を出来るだけ「シロウト」っぽくしているだけで、専門知識があればこそ生きてくる内容である。また、氏の理論や方法が正しいかどうかは、やはりきちんとした科学的手法を用いないとなんともいえないから、なんとも皮肉である
参考になりました
(2006-06-14)
自分に何ができるか?気負わず、無理せずに。
そんな疑問の答えを探して複数の本を読んでいた時に手に取った一冊でした。
実際の例を用いて、なぜ良い方向に進めたのか?
の”なぜ”の部分に着目した考え方で非常に参考になりました。
一般的な介護の考え方とは一線を画す部分が多々あります。
専門家の方々の言うことがすべて正しいわけではない。
これはおそらく、病院や介護に関わったことのある方は感じた事があると思います。
(専門家の方々が悪いという意味でなくても)
不透明な部分や、言われたからそうせざるをえない部分だと思っていたところに、こんな考え方もあるのだと教えていただきました。
また、身内や近しい者だからこそ出来る事についても、とても参考になります。
また心構えというか、どんな気持ちで接するのが良いかを
押し付けがましくなく教えてくれます。
特に徘徊する人に関するくだりには、考えさせられました。
老人介護に関心のある人には、一度目を通していただきたいなと思う一冊です。
一部誤解を招く内容あり!
(2006-06-01)
この方の考え方に大方は賛同します。考え方に賛同した上で詳細について一部指摘しておきます。
P181〜183の摂食嚥下障害に関する記述は非常に大雑把に書かれていて、これをそのまま読まれた方は誤解をされると思われます。
食べる際の姿勢を単に嚥下反射の有無のみに関連付けて書かれており、あたかも嚥下反射があるのであれば食べる姿勢は通常通りで良いと取れるような内容ですが、この内容はあまりにも乱暴な一般化です。
嚥下反射は球麻痺にならない限り通常はなくなりません。ただ、その反射を誘発する感覚が鈍ったり、食べる一連の動作の中で障害がある場合に、嚥下反射のタイミングに食べ物の送り込みがうまく合わせられず誤嚥することが多いのです。専門家はそうした状態を判断し、患者にとって一番最適と思われる姿勢を選択します。嚥下反射の有無と食べる姿勢は単純に関連付けられません。
この方のスタンスは医療や福祉の専門家に対してのアンチテーゼを随所に散らばすことで、不透明な医療や福祉社会に警笛を鳴らすというものであると思いますし、そのスタンスは素晴らしいと思います。しかし、こうした中途半端な記述には落胆せざるを得ません。本当に医療や福祉というものをしっかりと勉強されてきたのだろうか?と疑いたくなります。思想が素晴らしいだけに、非常に残念でした。