月日は経ったけれども
(2008-12-12)
1929年生まれの向田邦子さんがもし今もご健在でしたら今年で79歳になります。事故で亡くなられてからも既に27年経っています。それらの数字が信じられない位に向田さんはいつまでも”今”に生きている人に思えます。私は、図書館や書店で向田さん関連の本を見つけると思わず手にとってしまいます。本書はそんなお気に入りの中の1冊です。とにかく盛り沢山。料理・器・美術品・住まい・猫・おしゃれ・行きつけの店・本・旅・子ども時代・・・・と、とても充実した内容です。料理や一部の写真など「向田邦子の手料理」という本と重複しているものもありますが、それもさして気にならないほどたっぷりした内容です。興味深い写真が多用されているからかもしれません。
とても贅沢でずっと身近に置いておきたい大切な1冊です。
写真で紹介する向田さんの暮らし
(2006-05-28)
おいしいものが大好きだった向田さん。第一章ではその向田さんの手料理を紹介し、写真に短いレシピを添えてある。好きな料理をお気に入りの皿に盛り付けたいという自然な思いから器にも凝り始めた向田さん。第二章は骨董品も含めた集めた器を紹介している。第三章では向田さんの暮らしぶりを紹介、南青山のマンションの見取り図から始まって飾っていた絵や一緒に暮らした猫のこと、洋服、机まわりの小物、うまいもの、行きつけの店、蔵書のことを載せている。第四章では旅行の思い出を紹介し、第五章では向田さんの一生を作品の中の文章と残された写真を添えて紹介している。最後に向田さんの母せいさん、妹和子さん、友人でデザイナーの植田いつ子さんによる座談会(93年)が載っているのが貴重。全体に写真が豊富できれいな本です。
素敵な人生の楽しみ方
(2003-10-20)
向田邦子といえば、かつて多くの名作ドラマを生み出した脚本家で、かつ直木賞作家です。と書くと、彼女を知らない人は髪振り乱したキリキリのキャリアウーマンを思い浮かべるかもしれませんが、実際の彼女はとても感性豊かな女性で、料理上手でした。本書にはその料理の腕前はもちろん、好きだった器や書画や骨董、そして旅行にいたるまで、暮らしを楽しむライフスタイルが生き生きと描かれています。向田さんのファンも、そうでない人も楽しめる一冊です。