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地球最後のオイルショック (新潮選書)


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  • David Strahn
  • 高遠 裕子
  • 新潮社
  • グループ:Book
  • ランキング:107443
  • 価格:¥ 1,575
  • ポイント:15 pt
  • 発売日:2008-05
  • 通常24時間以内に発送
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銀むつクライシス―「カネを生む魚」の乱獲と壊れゆく海

カスタマーレビュー 総合評価:

カーシェアリングを始めようかな。  (2008-08-28)
 関係者170人余に取材し、その結果を十分に練り上
げ厚みのある記述でまとめられていて、改めてイギリス
のジャーナリストの底力(翻訳も分かりやすい。)を感じ
ました。
 著者のいうピーク・オイルとは、世界の石油延べ採掘
量が埋蔵量の半分になることで、メジャー資本やOPE
Cの懸命な隠蔽に関わらず10年未満にその時期が訪
れること、そしてその代替エネルギーと呼ばれるものが
役割を果たせないか又は整備が間に合わないことを、合
わせて論証しています。この立場にどれほどの客観性が
あるかは、高止まりしたままの原油価格を見れば判るこ
ととわたしは思います。例えそれに同意してもらえなくて
も、本書を読めば、少なくとも今後の国際政治の決定要
因として食糧(水資源を含む)、地球環境にエネルギー
を加えることには賛成してもらえると思います。
 この事態に対し、著者が国やわたし達に勧めることは
ひとつです。エネルギー浪費型の生活を見直し、その消
費量を減らし、ピ−ク・オイルの時期を先延ばしすると共
にその時のショックの免疫をつけることです。わたしは
早速、今行っている投資や自宅の新築計画を見直しす
ることにしました。
 本書を読んで気になったことを、ふたつ書き加えてお
きます。ひとつは、米英のイラク侵攻が世界的に石油の
供給不足が迫っているという認識が決断の背景になっ
ているらしいこと。どうもテロとの対決というお題目は、
鵜呑みにはできないようです。もうひとつは、米が自国
の石油を確保するため、絶対君主として君臨するサウ
ジのサウド家を支援し続けてきたことです。これは、アフ
ガンでの軍事行動を有利にするため、隣国パキスタンの
独裁政権を、打倒されたごく最近まで支援してきたとい
う事実と照応し合うものです。自国の権益のためなら何
でもありの国とは、少し距離を取ったほうが賢明かなと
思いました。

近い将来に到来する地球温暖化以上の危機  (2008-08-08)
化石燃料はいずれ枯渇する。多くの人はその程度のことは理解している。しかしながら、この本で示されている「ラスト・オイルショック」が近い将来に起こる可能性があることを知っている人は少ない。わが国の政治家や役人はどうだろうか?資源エネルギー庁の役人は理解しているだろうか?この本で紹介されているBP統計の最新版(BP2007)によると、石油、天然ガス、石炭の可採年数は、それぞれ41年、63年、147年である。また、OECDによるUranium 2005によるとウランの可採年数は85年とされている。一見すると、あと300年以上、エネルギー資源は枯渇しないかのように見える。この本で指摘されている「可採年数」の計算の仕方の問題点を理解すれば、それが間違いであることが良く分かるだろう。現在のペースでこれらの資源を利用すると、あと100年程度でこれらの資源が枯渇するという計算になる。途上国でのエネルギー需要が増加すれば、さらに枯渇までの期間はもっと短くなる。それ以前にラスト・オイルショックが到来する。我々がすぐに立ち向かわなければならない問題は地球温暖化ではない。ラスト・オイルショックの影響を少しでも緩和するため、国及び国民は第10章、第11章に示されているアクションを直ちにとらねばならない。まずこの本を読んでほしい。そして必要な行動を起こしてほしい。特にわが国の政治に関わっている人たちお願いしたい。

暗黒の近未来を予測した必読の本  (2008-07-25)
石油の価格が下がらない.つまり需要と供給が既に噛み合わなくなっているのだ.これこそ著者の説く最終オイルショックが既に始まりかけている兆候である.石油は 1950年以降狂気の如く採掘され (本文 p.91,図10),何時かは供給不足になる (peak out). 本書ではピークアウトの時期の予測に始まり,石油価格が暴騰する近未来の憂鬱な状況を精細に描写する.この部分が余りに凄惨なので,読み進むのが辛くなるが,そこは優秀なジャーナリスト (BBC御用) のこと,最後の章で人間味を見せてくれる.でも,石油で動く自動車は姿を消し,超距離輸送を要する食品もなくなり,日本のような食糧自給率の低い国が生き残れるかは不明.総ては政策立案実行能力を備えた優秀な政府が持てるかどうかにかかっている.

まだ第3章までしか読んでないですが星4つ  (2008-06-03)
(じつはいま第3章の途中までしか読んでいないので5つ星の評価をしては無責任と思いますが)前書き・後書きと導入部だけでも☆4つの評価はしたい本。著者はイギリスの人ですが、いまこうして翻訳されて(庶民も企業も石油の値段に翻弄されて苦しみの尽きない)日本で読めることに、意義のある本だと思います。

イラク攻撃を始めとする世界の動き、二十世紀以降はその背景・動機として常に天然資源(とくにエネルギー資源)の存在があったらしいというのは、現代の私たちがみな多かれ少なかれ感じていることと思います。(イデオロギーや民族・宗教の問題があるのは事実としても、現代の戦争はもはやそれだけで起きるわけではなさそうだ、というとらえ方)しかし「それ以上のことはやっぱりよくわからない」というのが正直なところ。(だって、何がどうだったかを判断するために必要な情報・材料は、きっとこの時代の限られた人々に独占されているでしょうから。)

その「よくわからない」ところへこの本は(さすが、テレビのドキュメンタリーを制作していた人らしく)まるでハリウッド映画のような導入の仕方、豊富な図表、そして次々登場する石油関係者とのやりとりでもってジャーナリティックに踏み込んで行く勢いまで共有させてくれて(この危機感の高まりはほとんど良質のエンターテイメントです)著者は読者と同じ(か、ちょっとだけ高め?)の目線で問題の核心へ迫ってゆきます。

「ピーク・オイル」とはどんな考え方か?その現象の起きた世界は、どんな世界になるのか?その世界ではもはや今までのようにマイカーやジェット機で自由に移動することは望めず、人類は食糧や資源の争奪のため戦争に明け暮れるのか?

「大量破壊兵器の存在」を理由にイラク攻撃に踏み切るアメリカとイギリスを、支持してしまった国のひとつである日本の人間としても、知る責任を感じる内容だと思います。読者の私たちの側が、試されている感じがします。

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