グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?―Web2.0によって世界を狂わすシリコンバレーのユートピアンたち
面白かった
(2008-12-23)
グーグルの奇跡を追う本。たぶんITジャーナリストの中でもグーグル党の人が書いているのだと思う。
実際、グーグルの基本的な発送やサービスのあり方には大変すばらしいものを感じている私だし、グーグルのツールはかなり使い込んでいる。グーグルの検索サービス、 Gmail,analytics,adworda,document,splead sheet,i google,bookmark,note,reader,calender,youtubeなど、挙げればきりがない。
このオープンスペースでありながら、スケジュールなど個人情報を管理し、かつ、必要に応じて共有することができるグーグル。実にインターネット時代のサービスとして素晴らしい。結局企業は利益を追うものだが、グーグルは時に脱線しそうになりながらも、人々の指示を失わず、社会的に有為でありつづけているところに、この企業の創業からの10年間が賛美に値するのであろう。彼らへの批判はあまり書いていない。
しかしながら、タイミングと実力と絶妙なバランスで今日を迎えるグーグルという小さな巨人。今後は我々のそばにいてくれるのか、手の届かない、印象の悪い企業になってしまうのか、注意深く見守りたい。
そんなことを考えている間にも、グーグルのトップページの構成が変わっていたりする。これで完璧とはいえないのだろうが、常に成長する姿勢を持つとすれば、今は、グーグルに学びたい。これは個人的な意見だ。違うか。
開放性vs閉鎖性、アルゴリズムvs人間、正義vs自社中心の視点がおもしろい
(2008-12-14)
結構最近の出来事までカバーしているなと思って、確認すると2008年9月に日米同時刊行だったということです。変化が激しい世界なので必然なのでしょうが、翻訳者も大変だったでしょう。
すぐにこの本も古くなるんでしょうけど、結構この本の視点はいいんじゃないかと思います。例えば、
・グーグルはオープンであることを標榜しているが、実はアルゴリズムやハードウェアは秘密主義を徹底しており、限定されたオープン主義であること
・グーグルの最大の強みはアルゴリズムであるが、実は隠れた強みは自社生産したハードウェア郡だ。
・グーグルは、閉鎖的なネットワークであるAOLには勝ったが、同じくフェースブックの台頭には焦りを隠せない。
・グーグルは、アルゴリズム検索でヤフーなどの人間に頼る検索を駆逐してきたが、再びアルゴリズム検索と人間の英知を組み合わせた検索に負けつつある。
それと、グーグルが犯してきた、あるいは未だに続けている多くの失敗の紹介も興味深いものがあります。
個人的には、グーグルの各種サービスを積極的に利用しているのですが、あまりにグーグルを過信して、グーグルのサービスに依存しすぎのは危ないこともよく分かりました。なんといっても、無料のサービスにグーグルは一切責任をとらないんですから。
グーグルの10年史
(2008-11-27)
知ってるようで全然知らないグーグルの10年史でした。
自分たちで作ったサーバーでデータセンターを作るなんて、ビジネスをやっているひとから見たら自殺行為だと思われるでしょうね。
学生の延長でやりたいことをやっていたらそれがじつはすごくクリエイティブなことだった、というのがグーグルのそもそもの成り立ちです。
でも、テキストの検索は得意でも、動画の検索はお手上げだったとか、ブログとかQ&Aとかのアナログ的な要素のあるウェブ2.0には完全に乗り遅れたとか、失敗談も数多くあるのがクスッ笑えて楽しかったです。
10年前は異端児だったグーグルだけれども、今はもっと異端児が生まれているというのは、まさに世の中そんなもんという感じですよね。
いちどおさらいしておくにはとても良い本だと思います。
※ブックデザインも素敵です!(たぶん賛否両論…)
NHK出版の本です
(2008-11-16)
この本を読んでグーグルを特集したNHKスペシャルを思い出しました。。。で、良くみてみるとこの本自身がNHK出版から発行された本でした。
なんとなく納得。
この本は翻訳本なので、NHKの意向が強くは働いていないと思いますが、原著者の取材力が良く現れた一冊になっていると思います。
いままでグーグルの本を読んだ事がない人、最近のグーグルの動向を知りたい人にぴったりの本だと思います。
何冊かグーグルの本を読んでもうおなかいっぱいの人には読む必要がないかと思います。
私は”最近のグーグルの動向”を知りたいので、この本を読みました、最新情報を良くまとめている本だと思います。
グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)