あなたにもできる!大学院で学歴リセット (ミリオネーゼセレクション)
社会人・学生のための日経大学・大学院ガイド (2007年秋号) (日経BPムック)
社会人大学院に行きたくなる本。
(2008-07-31)
実務経験で積み重ねてきたノウハウやスキルを、体系的な理論や学問的な知見に基づいて整理し強化したいと考えていた時に、とある東京大学の教員の方から社会人大学院への入学とともに薦められた本。いわく「社会人大学院に行きたくなりますよ」。
本書の構成は大きく3つに分かれています。
1.社会人大学院のとはどのようなものか。
カリキュラムやシステム、志望者の理由やタイプ、入学に必要な事柄とプロセスなどの概要を書いています。
2.卒業者・在学者の体験談(7名)。
各人の通学先は、慶應義塾政策メディア研究科、筑波大経営・政策科学研究科、日大グローバル・ビジネス研究科、専修大心理学専攻、東北福祉大福祉心理学専攻、京都教育大美術教育専修、東大社会情報学専門分野。それぞれ以下のような内容が書かれています。
・なぜ社会人大学院に行こうと思ったのか、どのような実務経験の中からどのような問題意識が生まれ、社会人大学院への道を選んだのか。
・どの社会人大学院をどのような理由で選んだのか。自分の問題意識に適した各大学院・教官をどのように選んだか。
・社会人大学院入学への準備、大学院在学中の生活がどのようなものだったか。仕事をしながら大学院で学ぶ厳しさと、それをどのように乗り越えたのか。
・社会人大学院で得たもの。入学前から現在までどのように自分が変わったのか。
3.2の体験談をもとに、大学院で学ぶ意味を整理。
自分に合った大学院や教官を選ぶポイント、大学院で得られるもの(知識や思考、体験、人的ネットワーク)、大学院通学に要する生活や費用、そしてキャリアや人生に対する考えや過ごし方に及ぼす影響・変化を述べています。
私はこれまで、社会人大学院は自分のノウハウやスキルを整理し強化する場としてしか認識していませんでしたが、本書から「どのような問題意識を持ち、どのようにその問題を解決する力を得るか」という視点を得たことは有意義だったと感じます。また、社会人大学院で得られる人的ネットワークの強さにも惹かれました。
また本書によって社会人大学院に行ってみたいという気持ちが高まるとともに、ネームバリューだけで選ぶのではなく様々な社会人大学院について調べてみたいと思うきっかけにもなりました。
最後に、本書は2003年出版のため、情報としては古いものが多くなっていると思いますし、体験談がメインでデータは概要を述べているだけです。最新の詳しい情報は大学院情報サイトや各大学院で調べる必要があります。
大学院進学の決め手
(2006-09-15)
本書の内容は大別して以下の2点。
・実際に大学院へ行った方の紹介
・大学院に関する情報の掲載(大学院の紹介、入試の概要、情報の取得ができるサイトの紹介など)
みなさん大学院へ行かれたことを「よかった」と言っています。
しかしながら、決してラクにすごせたわけでもなく、卒業したからといって「成功」が待っていたわけではありません。
皆さんそれぞれ苦労されています。
例えば、美術の教員から研究者になられた方は、修士課程を修了するのに4年かかっています。
アナウンサーを辞めて大学院に通われた方は、経済的に苦境にたたされながらも家計を切り詰め乗り切っています。
こういった類の書籍では、「大学院へ行けば成功が約束される」というような切り口で論じられるものだと思っていたのですが、かなり現実に即した内容で記述されていました。
個人的には大いに参考となり、社会人大学院へ進学する勇気をもらいました。
生の声が聞けます
(2004-12-01)
社会人大学院で学ぶ方々にインタビューをした本です。
社会人大学院に行ってキャリアアップをしたいと思う
方々は多いと思います。
でも実際にどういう目的で入学したのかとか
どういう人がいるのか?などなどわからないこと
だらけだと思います。
この本ではそのような疑問に答えるために
社会人大学院生へのインタビューを行っています。
そこではそれぞれの経歴が語られ、夢が語られて
います。
社会人がなぜに大学院を目指すのか?
それは自分が会社などで経験したことで疑問に思う
ことを解決するためだと思います。
例えば人事戦略について疑問を思ったり、銀行に
お勤めの方は金融などに興味があると思います。
その疑問を解決したり、その分野のプロになるため
に大学院に行くのだと思います。
この本では、その動機の部分が語られています。
なんとなく行きたいなと思っている方は読んでください。
そうすれば自分の仕事の中でこういうことを大学院で
学んでみたら面白いかもしれないと発見があるはずです。
方法論の大切さは社会人も同じ
(2003-06-04)
院生が研究の方法論をしっかりと持つことの大切さを強調している箇所が大変印象的だった。
欧米には「社会人大学院生」などという言葉は存在しないという。そして、仕事を持っている院生だろうが、学部から上がってきた院生だろうが、大学院生はみな自分の研究をするために方法論を極めて重視する。自分の立場を明確にして相手に理解してもらおうとする情熱が、日本の院生と欧米の院生では根本的に違うような気がする。どちらの主張がより緻密で論理的に優れているかは、火を見るより明らかである。