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強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)


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  • 神谷 秀樹
  • 文藝春秋
  • グループ:Book
  • ランキング:433
  • 価格:¥ 746
  • 発売日:2008-10-17
  • 通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー 総合評価:

初心者にもわかりやすく  (2009-01-07)
経済に関する基礎知識もなく、といって今更人には聞けない…という私にはわかり易い本でした。専門用語も頻出しないし、初出の略語にも()で正式名称がついていて、さらっと読めました。
内容は、ウォール街の拝金主義を例を挙げて非難し、結局国家も企業も本来の理念を忘れ、既権者がさらに私欲を貪って一般納税者から搾取するというような、近年の資本主義の構造を整理し、批判したものですが、生々しく実態を描いたその描写は度肝を抜きました。
庶民の私から見ていると、お金持ちがさらにお金を得ようと尽力している姿は滑稽で、そのうち破綻するのに…とぼんやり眺めていることが、結局税金という形で自分に降りかかってくることを本書で再認識しました。筆者の信念とか理念とか倫理観とか、そういった曖昧な表現も多いのですが、共感できるところは多々あります。
この本で全てがわかるというものではありませんが、きっかけとしてはいい本でした。

アメリカ流資本主義の終焉  (2009-01-03)
バブル崩壊で痛い目にあった日本人は、当初「サブプライムローン問題」に端を発した「アメリカ発の金融危機」を「対岸の火事」とみていたと思う。「我々の経済基盤は彼らのような砂上の楼閣ではない」「日本の製造業の基盤は磐石である」という「日本はバブルに踊らされていたアメリカとは違う」という「楽観主義」があったことは否めない。
実態は違った。輸出に頼りきった製造業は、頼みとしていたアメリカ市場の消費の低迷、それに引き続く海外市場の低迷や保護主義の台頭に打ちのめされ、消極的な理由で円が買われた「円高」の影響もあり、壊滅的な打撃を被った。あのトヨタですら、市場動向を見誤った拡大計画が裏目に出て、膨大な赤字を計上している。

本書が出版されたのは、2008年10月20日だから、11月以降に噴き出した日本での「危機」に関しては言及していない。それほど、今回の景気変動は急激で、たった1ヶ月で経済見通しが全く狂ってしまう恐ろしさを痛感した。

本書に書かれているウオール街の投資銀行の「悪行」には呆れ果てるが、規模の違いこそあれ、数年前に日本の一部のファンドが「株主の権利」を「錦の御旗」にして、「強引な買収」をしかけて自滅したことは記憶に新しい。

「アメリカ流金融資本主義」の問題点を取り上げた書籍は多数あるが、ウオール街の「投資銀行家」として、その盛衰をみてきた筆者の書は、実名も多数登場し「臨場感」もかなりのものである。ただ、著者の主張する「縮小均衡経済への転換」は「言うは易し、行うは難し」である。具体的な施策は述べられていない。著者から(次世代を担う)読者への宿題なのだろう。

騙したつもりが、騙されて・・・ウォール街涙目  (2008-12-31)
今回の金融危機・経済危機の原因は、ウォール街の投資銀行家たちの強欲にあり、強欲ゆえに、顧客企業を弱らせ、投資家や市民をだましていたつもりが、いつの間にか自分のバランスシートを毀損していたというのが、筆者の主張だ。

資本主義の原動力は、人々の欲望にある。でも、儲かっている限り、さらなる儲けを求めづづけ、大損するまで、永久にリスクをとり続ける。「ギャンブルで勝つ秘訣は、儲かっているところで席を立つこと」。それがいかに難しいことか。

また、日本の政治、経済を批判することで飯の種を得ている経済学者やマスコミの一部にアメリカを判断基準というか、お墨付きのようにしているが、そういう人たちにだまされてはいけないのだ。

この本が全てな訳ないので、一読の価値は十分にあると思います。

金融バブルの背景を考えるための一冊  (2008-12-30)
「悪いのはアメリカンスタンダード、ウォール街の強欲である」と言い切っており、ある意味で溜飲を下げることができる。しかし別の見方をすれば、ウォール街のすべての企業・人が最初から強欲であったわけではなく、彼らを結果的に強欲に駆り立てたのは規模の追求、利益偏重・株主偏重という時代の空気だったということも本書からは読み取れる。
処方箋を示す本ではないが、サブプライムローン問題や金融バブルが発生した背景を理解するためには読みやすい本である。

今を知る為、そして明日からに備える為に  (2008-12-28)
全体を通して、非常に分かり易く書いてくれてある

題が過激な為、もっと勢いで書かれた本かと思っていたが、私のような素人にも理解出来る様、丁寧に書かれている

それだけに読んだ後の「おいおい、えらいことになっちゃってるな」感は大きく、騙される側にならない様、日々の勉強を決意させるのに十分な一冊

とはいっても必要以上に悲観的なわけでもなく、むしろ我々日本人が今回のアメリカをただ対岸の火事(もちろん経済的に対岸の火事で終わってはいないが)として捕らえるのではなく、警戒すべき失敗例として、注意深く見守る事を促す本になっている

対岸の火事は完全にこちら側へも燃え移ったが、こちらが新たな火元になる事が無い様、注意しない訳にはいかない事を教えてくれる一冊だ


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