崖っぷちだよ、人生は!―ショッピングの女王〈3〉 (文春文庫)
買い物依存症
(2007-02-08)
ジュニア小説家の書いた買い物依存症生活について書いた爆笑エッセイです。ブランド物、通販、高価な着物、美容商品など、その衝動買いの様子は興味深いです。借金をして、その支払いのために、質に入れたり、売ったりとその行動は興味深いです。でも、なぜか、欲しい物を一瞬っでも手に入れられれば、それで幸せかもと思わされます。一見、物欲のかたまりのですが、本当は物に執着してないようです。一時の悦楽を得るために金を惜しんでいないようです。そんな生き方に共感できる部分があるかもしれません。テンポの良い小気味良いエッセイで飽きません。面白いです。私は2日ほどで読み終えました。また、詐欺まがいの商法の手口についてもわかり、勉強になります。
自分で稼ぐということ
(2006-08-14)
すべての女性が持っているであろう、おなかの中のもやもやしたもの。
それを中村うさぎは「ショッピング」という、行為によって、浄化できるか挑戦してくれています。
それを文章にできるところが中村うさぎのすごいところです。
しかも、笑わせてくれるなんて。
しかし、単純な笑いをもってこのシリーズを読み続ける女性は、おそらくいないと思います。
なぜなら、自分のおなかのなかにある、とぐろを巻いたおぞましいものを、じっくりみつめなくてはいけないから。
『ショッピングの女王』シリーズ・・。
これは、中村うさぎとともに、「自分探し」なんて生やさしい言葉ではくくれない、とんでもない「自分の中の欲望」と向き合うための書です。
そして中村うさぎは「自分で稼ぎ」エルメスを買いまくるのです。
ここに、全く「甘え」のないフェミニズムというものを、私達女性はは突きつけられるのです。
笑いに飢えたときはこの1冊!
(2004-01-23)
いやあ、とにかく笑った!最高です。本人も書いているようにこの著者、間違いなくビョーキ(しかも重症)だと思うが、悲壮感が感じられず(それは壊れきっているくせに妙に冷めた目ではしばしに自己分析を入れているせいかと思われ)とにかく笑わせてくれる。欲しい!という彼女の物欲は金がなく保険も税金も滞納しサラ金に借金までしているという絶望感や恐怖心をも凌駕し凄まじいパワーで彼女自身を呑み込んでしまうのだった・・・常人には決してマネできない(したくもないが)洪水のようなお買い物の顛末をおもしろおかしく綴ったエッセイ。笑えます!
こんな時代もあったの?
(2003-10-02)
中村うさぎ。大好きです。そんな中村ファンを満足させるほどここでの彼女は暴走していません。ただファンとして、へーー‘ショッピングの女王’って最初こんな事書いてたの?と知識として読んでおくにはいいかも。連載をまとめたものなので、とーっても読みやすいです。私はこれをバックの中に入れっぱなしにしていました。なんとなく空いてしまった手ぶらな時間をうめるのに一役かってくれた一冊です。
始めチョロチョロ…
(2003-01-29)
これは、「週刊文春」に連載していたコラムのまとめ本なのですが、さすがのうさぎ女史も、読者(親世代)を意識して、最初は縮こまっています。巷にある変な商品を、モニターの私があえて買って試してみましたーという感じで、いつもの欲望おもむくままの“暴走ライダー”みたいな調子が全然ありません。
中盤から(何か吹っ切れたのか)いつものブランドネタ、下ネタがバンバン出てきますけどね。
角川文庫の方では、最初から炸裂して書いています(いきなりトイレネタとか…)ので、角川の方がおすすめですよん。