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ガラスの麒麟(1) (バーズコミックススペシャル)


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カスタマーレビュー 総合評価:

コミカライズ・第1弾  (2008-07-14)
美しく聡明で“小さな貴婦人”と称せられた
女子高生・安藤麻衣子が通り魔に殺された。

そんな麻衣子を不在の中心として、彼女のわずか17年間の生の軌跡と死の
真実を複数の語り手の視点から光を当て、浮き彫りにしていく連作短編集。


麻衣子には、彼女に対する実体のないイメージが重ねられたり、
逆に彼女を「見る」者の姿を照らす鏡の役割が担わされています。

そのため人々は、彼女のイメージに自分の見たいもの、あるいは
見たくないものを見てしまい、それに囚われてしまいます。


幻影の囚人となってしまった人々にそっと寄り添い、救済への道へと
導くのが、全編を通して探偵役を務める養護教諭の神野菜生子です。

麻衣子に最も近しい魂を持つ彼女は、事件の謎を解くことを通じて、関係者がその内に
宿す麻衣子的心性――不安定で繊細な〈少女性〉を掬い上げ、代弁していきます。

しかし、最終的には彼女自身も決して傍観者の立場にはとどまれず、麻衣子を
殺した犯人と対峙し、己自身の痛ましい過去との決着を迫られていくことなります。


現代を覆う、理不尽や息苦しさに窒息寸前になっても、
それでもこの世界で生きていかなけらればならない我々。

麻衣子のように、彼岸に行き〈永遠〉とはならず、不自由な足を引き受け、
一歩一歩踏みしめるように生を肯定した神野の姿に、救いがあります。

碧也ぴんくと加納朋子のコンビ再び  (2005-04-16)
加納朋子の推理小説を碧也ぴんくにより漫画化。
「ささらさや」に続き、再びコンビで登場。
小説と漫画の違いを乗り越えた「ガラスの麒麟」は見る価値あり。

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