誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる
あなたには夢がある 小さなアトリエから始まったスラム街の奇跡
企業としての社会貢献活動の意義
(2008-12-17)
タイトルからしていかにもビジネス本らしいですが、本書はちょっとベクトルが違うビジネス本であります。ただし、企業の存在価値という視点を変えてくれた印象深い本でありました。
本書では、20社が紹介されています。ただ単に会社の業績や沿革を紹介するのではなく、それぞれの企業が行っている社会貢献活動を紹介し、その社会貢献活動を行う意義や理念、活動を通じていかに会社が成長するべきかを説いています。
こう聞くと、何かうさんくさいボランティア活動の紹介かと思ってしまうかもしれません。私も最初はそのような懸念を抱いてしまったのは事実であります(決してボランティアを否定しているのではなく、いわゆるビジネス本として期待して手に取ったので・・・)。
しかしながら、読み終わったときは非常に衝撃を受け、そしてとても前向きで明るい気持ちになります。企業としての社会貢献活動がいかに尊大で説得力のあるものかという視点を持つことができると思います。
お金だけではない、社会貢献活動とは
(2008-11-29)
世界的な企業がどのような思考でまたどのような方法で
社会貢献活動をしているのか、
デル、インテル、スターバックスやダボス会議で知られる世界経済フォーラムなど
20人の経営者の具体的な事例を紹介。
本の帯に、伊藤忠の丹羽会長が、「小切手を切る」だけでは世界は
変えられない。社会貢献に真摯に立ち向かう経営者の姿に私は
感動を覚えたというキャッチで購入。
インテルの「私たちはゴルフトーナメントはやりませんし、フットボールの
スポンサーにもなりません・・・社会の一員として貢献できるようになるための
準備を手伝うことが私たちのやるべきこと」
スターバックスの「当社の行動方針は、企業は株主に対してのみ責任を負う
という従来の考えから脱却している」
デルの「株主に対して責任ある行動をとることと、社会に対して責任ある行動
をとることは決して矛盾するものではない」
など、社会貢献に対する明確な方針を言葉にしている。
お金を出すだけではない、戦略的な取り組みが、実際に世界を変えつつある事を
実感できた。
企業が社会の課題解決に寄与することとは
(2008-10-31)
デル、リーバイス、インテル、スターバックス、シスコなど20の企業の社会貢献活動についての説明と、各社経営層が語る思いが並んでいる。多くは米国企業であるが、NECも紹介されている。彼らの社会貢献活動に関して共通するのは、経営層のこだわり、長期にわたり業績に左右されない貢献、地域社会に溶け込んだ活動、次世代に対する教育への取り組み、疾病予防への貢献、等である。特に、グローバルな活動を行っている企業ほど、地域に対する「ソーシャルキャピタル」の充実のための貢献に取り組んでいることを多くの経営者の口から語られていることに驚きを覚えた。社会の課題を解決するための何らかの手段や資金を企業が有しているなら、それを供出することは当然とのコメントに、日本の経営者に掛けているものを見た。その心意気が社内で浸透することによる、大きなプラスの効果を生み出しているのだろう。