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イスラム教VSキリスト教VSユダヤ教 宗教がわかれば中東情勢が読める―なぜ陰惨なテロや戦争が続くのか!? (パンドラ新書)


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  • 白取 春彦
  • 日本文芸社
  • グループ:Book
  • ランキング:95101
  • 価格:¥ 880
  • 発売日:2006-03
  • 只今品切れ中
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カスタマーレビュー 総合評価:

「神」があるのが当然の世界  (2006-04-02)
長ったらしいタイトルがついているが、基本的には一神教(ユダヤ・キリスト・イスラーム)の解説本である。「世間」とか「和」の力が強い日本人には理論的にも感覚的にも理解しづらい「啓示宗教」の本質を説明し、つづいて『聖書』の特徴を確認したあと、三宗教の成立事情に加えポイントとなる教義や規律をわかりやすく紹介する。最後に、イスラームがいかに私たちとは異なる世界観にもとづいて生活しており、であるがゆえにどれだけ付き合うのが困難なのかという事実を示して終わる。彼我の「文化」の乗り越え不可能に思える違いを指摘するだけで解決案は出されていないのだが、とりあえず、この違いだけでも認識しておかないとまともな議論も思考もできないのだから、本書はとても役に立つ。
ちなみに、著者はひとりの仏教者である。仏教に由来する明晰な論理とバランス感覚があり、また落ち着いた信心がある。「宗教」なるものの本性を肌身に感じている。たとえば、啓示宗教においては、神の存在を「信じる」のが先ではなく、自分の存在に先行する神の存在を「認める」のが優先される、とか、キリスト教の「三位一体」という教説は、理屈で受け入れるのではなく、信者がそれぞれの「体験」においてただ「わかる」のだ、とか、おそらく非自明な前提からしか成立しないであろう「信」のロジックに肉迫している。「神さま・仏さま」は、あると思っている人にはある、といったたぐいの、日本人の頭の中に少なからずある発想は、いかに非常識か、という事実を、この本の読書を通してまずは実感しておきたいものである。

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