和書 洋書 エレクトロニクス ホーム&キッチン ミュージック DVD ビデオ ソフトウェア ゲーム おもちゃ&ホビー スポーツ ヘルス&ビューティ 時計 ベビー&マタニティ

アイテム詳細

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?


この商品をケータイでチェック!
  • 小松 淳子
  • インターシフト
  • グループ:Book
  • ランキング:631
  • 価格:¥ 2,520
  • ポイント:25 pt
  • 発売日:2008-10-02
  • 通常2~4週間以内に発送
このページのURLは ブックマークに追加する

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

マインド・ウォーズ 操作される脳

超大陸―100億年の地球史

ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅

人間の境界はどこにあるのだろう?

Proust and the Squid: The Story and Science of the Reading Brain

カスタマーレビュー 総合評価:

読字障害は治療可能  (2008-12-07)
いろいろな書評で評価が高かったので読んでみたが、密度の高い内容だった。「大脳の37野が...」といわれてすぐに37野の場所や機能が思い浮かぶような人ならかなり楽しめるだろう。
先日の「NHKスペシャル」でディスクレシア(読字障害)を特集していたが、その番組では「読字障害のある人は文字を読むのが苦手でもほかに優れた能力がある」という扱いだった。しかし本書では読字障害は早い時期に診断可能で、適切な訓練によって治療も可能であることが何度も述べられている。このことはもっと広く知られるべきだろう。

文字文化によって受け取った「考える時間」をどうするのか?  (2008-12-07)
さて、どんな本かと読み始めたら、これが面白い。
まるで秀逸な、推理小説を読むような謎解きによって、
人間にとって読書することが、いかに特別なことかを、
歴史的検証と、科学的確認によって進めていきます。
本来この本は、ディスレクシア(読字障害)の研究で、
なぜこうした障害が起きるのかを解明するものでした。

ディスレクシアに関しては、最近日本でも問題になり、
子どもの学習障害として、認識されてきているようです。
ところが調べてみると、大きな成果を残した偉人たちが、
実はこの読字障害だったことが次々に判明してきます。
そして最新の脳科学が、読字文化の構造を明らかにして、
その成果としてわかってきたことを、順序立てて紹介し、
最先端の成果を、案内してくれる本だったのです。

生来人間の遺伝子に、特定の読字を担当するものはない。
それなのになぜ読字が可能になるのかは、教育によります。
もちろんこの教育とは、学校教育以前の子育てにあって、
視覚と聴覚をフルに使いながら、パターン化を繰り返し、
新しいニューロンを育てると同時に、古いニューロンも、
再編再利用しながら、新しい役割をもたせていくのです。
その結果、読字には複雑な工程が伴ってくるのですが、
これを高速化する働きが左脳にあって、全体を管理します。

ところが、人によっては右脳など別の場所を使うので、
高速化がうまく行かず、読字行為に困難が生じるのです。
だけどこの障害は、ニューロン再編成の個性でもあるので、
かならずしも悪いものではなく、むしろ別の才能を伺わせる。
育児教育第一人者としての著者は、この研究成果から、
読字障害を持つ子供には、普通とは違う教育指導が必要で、
これを理解し指導すれば、社会に有益な人が育つと言います。

さらに著者は、ソクラテスが文章化を嫌ったことを例に挙げ、
文字文章が、話し言葉の思考を失う可能性があったとも言及します。
よく言われるところの「文章は死語」であることを認めた上で、
書く行為が書き手の深い自己との向き合いがある場合にのみ、
読者は時間を超えて、その自己と向き合うことが出来る!
これが人間にとって、文章化の大きな成果だったと言うのです。

僕らは膨大な情報を瞬時に受け取る、新しい情報社会を迎え、
文字文化によって受け取った「考える時間」をどうするのか?
さらに新しい脳細胞の再編成によって、どんな能力が得られ、
それによって失うものが何かを、考える必要があることを、
著者は最後に、懸命に訴えているように思われました。

脳科学から検証、考察した読書の発達  (2008-11-23)
著者は読字、言語研究センターの所長であり、最新の脳科学研究のための
医療機器を用いて読書による脳の発達を分析しています。

まず子供の読書によりどのように脳が発達するかを紙面の相当部さいて説明しています。

そして本書のキモというべき「熟達した読み手の脳」「読字障害の原因」
「遺伝子と読字障害」へと続きます。
「熟達した読み手の脳」はfMRI,PETなどを用いて脳神経のシナプスが1000分の1秒単位で
計測してどこが発火するかを調べたもの。
ちなみにアルファベットと日本語とでは発火する脳の部位は異なります。

「読字障害の原因」はこの1000分の50〜100秒単位に区分けされた手順が
一般の人々よりも遅くてタイムラグを起こしてしまう、つまりその時間差が読字障害の
原因となっています。わずか1000分の50〜100秒単位の間に情報処理できなければ
読字障害になるなんて!
この章は本当に驚愕の1節です。

そして読字障害を遺伝子から解析するとい分子生物学的な手法を解説しています。
有名な天才(ダビンチ、アインシュタイン、エジソン)は読字障害だったという
紹介から、実際の読字障害の遺伝子の特定、同定する所までを説明しています。

以上が大まかな本書の読み所です。
やはりその道の専門家が書いた著書ということもあって、かなり内容は深く掘り起こしています。
そして解剖学用語は頻繁に出てきますので、そこを考慮してお読み下さい。

“読書脳”が用意する“奇跡のような体験”。  (2008-10-09)
文字が読めない、読めても理解できない──。
ディスレクシア(失読症)は、
トム・クルーズがこの障害を抱えていたことを告白して注目された。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」で共演した
キーラ・ナイトレイ、オーランド・ブルームもそれぞれ
この症状を克服したことを公にしている。

日本語はひらがな・カタカナ五十音と、
だけでも2,000字近い文字を持つ。
一方、わずか26文字ですべてを表現しなければならない言語もある。
そのせいか、英語圏──とくに米国では1割を超える人々が
程度の差こそあれディスレクシアであるともいわれている。
現大統領も例にもれない。

このとき文字を読み、理解するという基本的な能力が、
自然に身につくものではないことに思い当たる。

著者メアリアン・ウルフは、
米タフツ大学(村上春樹が一時、客員教授をつとめていた)小児発達学部教授で、
ディスレクシア研究の権威。
自身のお子さんも、この障害をもつという。

子どもが文字を読むようになると、
脳はシステムを組み替え劇的な変化を遂げていく。
そして、これは容易に想像がつくことだが、
5歳までにどれだけ文字に親しんだかがきわめて重要だという。
その後に永くつづく一生の“読書脳”の発達は、
このときに決められてしまうのだ。

眠りにつくまでのほんの短いひとときでも、
絵本を開いて子どもに読んで聞かせる。
ネットの掲示板や携帯メールの文章ばかりで成長してしまった世代は
不幸だったとするしかないのだろうが、
これからの子どもたちには可能な限り豊かな読書体験をさせたいものだ。

思えば、文字という単なる記号の連なりを読み、意味を理解し、
ときには感動できるとは・・・ウルフ教授は、それを
「奇跡のような体験」と表現している。

QR CODE
ケータイ版はこちら!





ばんかぶる! x 楽天