ゲームの最後には・・・
(2008-12-08)
ゲームオーバーは今時の?ゲームが好きな子ども達には
感情移入しやすい怖い話だったのではないかと思います。
毎回シャドウのイラストとデザインが格好良くて手に取ってしまいます。
最悪の結末に向かって加速する英国児童ホラー・シリーズ中の私のベストです。
(2008-05-24)
今春(2008年)日本でも好評をもって迎えられた英国産本格的児童恐怖小説シリーズの第3巻です。1冊には一話完結の物語が3つ収められていて、それぞれ長過ぎず短か過ぎずの丁度良い長さでとても読み易い物語となっています。すぐに気づくのはカバーを除いてイラストが全く使われていない事で、人によっては物足りない方もいるかも知れませんが、別の見方をすれば絵で怖がらせるのでなく文章だけで勝負しようという作者の自信の表れともいえましょう。内容的には昔ながらの懐かしい怪奇小説のエッセンスが取り入れられ、物語の最後に必ず‘最悪の結末’が読者を待ち受けています。
『ゲームオーバー』:ゲーム中毒の少年が手に入れたソフトは自分が暮らす町を舞台に恐怖の斧男をコントロールして破壊を楽しむゲームだった。やがて仮想現実の世界が逆転して・・・・。『もうひとりの姉』:アクセサリー店のアルバイトの女子学生が出会った小さな少女は親が見当たらず寂しそうな様子だった。『だれかいるの?』:行方不明になって一年が過ぎる男子生徒の追悼文を朗読する事になった女生徒の携帯電話のメールに意味不明の無気味なメッセージが流れて来た。
パソコンのコンピューターゲームや携帯電話が普及して久しいですので、この本に出て来るアイディアは決して目新しく無いと思いますが、じわじわと迫るサスペンスにぞくりとし、結末まで突っ走る凄まじい迫力に圧倒されました。最後に私がこれまで読んだシリーズ3冊の中では恐がらせ方のヴァリエーションとテクニックに優れた本書が群を抜く面白さで文句無しのベストだと思います。