なぜ、日本は50年間も旅客機をつくれなかったのか (だいわ文庫)
エアバスA380まるごと解説 ジャンボジェットを超えるオール2階建て巨人機の開発から就航まで (サイエンス・アイ新書)
航空機事故50年史――第一人者がはじめてすべてを明かす (講談社+α文庫 (G8-10)) (講談社プラスアルファ文庫)
昔、ダグラスやロッキード、パンナムといった会社があった
(2008-03-22)
チャーリー古庄著の「ジャンボジェットの時代」は機体を中心にしていましたが、本書は需要など経済面をメインに、世界最古の航空機会社の歴史を述べています。
一時期世界を席巻していたダグラスやロッキードといった航空機製造会社やパンナムといった旅客会社が今はなくなっていますが、その経過も面白く読めました。また現在のボーイング社とエアバス社の拮抗と予測に関する記述も興味深いテーマでした。
別に航空ファンではありませんが、初めて乗った飛行機がフレンドシップ機だった私としては、自分の飛行機との関わりを思い出しながら読めた本でした。
ボーイングは最初から調子が良かったわけではない
(2008-03-16)
旅客機製造会社であるボーイング社の歴史と分析を行った本
豊富な写真でわかりやすい構成になっています。
第一章でボーイングが生き延びた理由のひとつである
斬新なエンジニアリングについて写真を交えて説明しています.
2章から4章までボーイング社の歴史に触れ,
軍用機で開始し,ダグラス社を追い落とす727の話
そして747ぐらいまでの歴史を解説しています.
最後の5章,6章で最近の競合であるエアバスに触れ
今後のボーイングについて説明しています.
付録として航空機メーカーの系譜がついています.
最近でこそ羽田空港はボーイング社の駐機場みたいな雰囲気ですが
最初からそんなに,調子よくなくどちらかというとダグラス社など
が旅客機を押さえていたことが良くわかります.
著者はボーイング社が成功したのは,
1.自社での風洞装置などエンジニアリングに力を入れたこと
2.創業者であるボーイング氏が早く引退しマネジメントを確立したこと
と述べています.
少し残念なのは,分析の中心はアメリカであり,なぜアメリカ中心の分析で
充分なのか、最近のボンバルディアなどの新興企業との比較がないことでしょうか
読みやすいボーイング社の歴史としてよいのでは無いかとおもいます.
旅客機ファン必携
(2008-03-13)
航空史の一端を担う民間旅客機、
その歴史を俯瞰するのによい一冊と位置づけたい。
旅客機ファンからすれば既知の内容も含まれるが、読み進めるうちに、
それまで断片的だった知識がつながっていくことの心地よさが感じられるだろう。
ライト兄弟に端を発するその歴史から現在への話題はもちろんのこと、
さらに未来へと向けられた著者の視線も秀逸である。
また、多岐にわたる航空史の世界を「ボーイング」という広く知られたキーワードで切り取り、
優れた読み物に仕上げた著者の着眼とその力量も評価したい。
旅客機ファンだけでなく、一般読者の興味も喚起できる作品ではないだろうか。
このような本から、航空界に関心を持つ読者が増えることを期待する。