一社勤務の会社員には特に有益
(2008-09-08)
世界の働きがいのある会社が横断的に見られる良書。長期雇用一社勤務が多い中、他社状況が垣間見られておもしろい。企業規模や資本関係など一切度外視している調査だが、感覚的にいい会社が誰にでもよくわかる。
制度論を超えて〜人事の世界はこんなに豊饒だった!
(2008-08-09)
人事担当者の私の視点は制度設計や運用に偏りがちだ。制度論以前に、自社の従業員は何に働きがいを感じるのか…というより本質的な問いかけから新しいアイディアを構想することが大事だと自戒している。本書には制度論を超えた実にさまざまな施策が豊富な実例と現場視点のリアリティで紹介されている。圧巻は日本におけるベスト25社の実例。その切り口がとても新鮮だ。採用する、歓迎する、触発する、語り掛ける、傾聴する、感謝する、育成する、配慮する、祝う、分かち合う。このカテゴリーで自社の施策を振り返るとき、自分はなんと狭い世界で悪戦苦闘していたのかと嘆息する一方、まだまだフロンティアがあるぞと勇気づけてくれる。そしてここからが肝心だ。従業員の生の声から見えた働きがいの実態とそれに応えようとする会社の施策との間の関係性(当然ながら25社それぞれ違うわけだが)を考えながら読みたい。「やり方をまねずに、考え方に学べ」だ。働きがいについての深い理解と発見が得られるだろう。
小平の葉画家080803
(2008-08-03)
日本の「働きがいのある会社ベスト25」の平均自発的離職率は5%。そして米国マイクロソフトのそれは実はなんと6%! アメリカ型企業は・・・、日本型企業は・・・、とつい十派一からげの議論をしがちな人には是非この本の生の数字をのぞいて見ることをお勧めしたい。そればかりではない。これからは人を活かす企業こそが生き残る。もしそうだとすれば、そんな人を大事にする指標、「働きがい」指標こそが、数あるグローバル指標のなかでも一番大事。その考え方と、それにかかわるデータを余すところなく網羅した同書は、各企業、各人事部門にとって、必読・必携の書物と思われる。できれば拾い読みでなく、是非通読を勧めたい。
国内外のデータ・ヒントが豊富で、「働きがいのある組織つくり」の参考になる!
(2008-07-29)
海外、日本の各社の豊富なデータをベースにした働きがいのある会社ランキング25位までが
でており、データだけでも、参考となります。
また、それら働きがいのある会社の共通要素、具体的施策がのせられており、
実際の会社、組織を働きがいのあるものにかえるヒントが含まれています。
そのまま、取り入れるだけでは、うまくいかないと思いますが、よく吟味して、自分たちの
会社、組織に合う形に改変することが重要でしょうか。
自社の「働きがい」を向上させるバイブル
(2008-07-20)
かつて勤勉で忠誠心の高さを誇った日本企業。それがいまや職場のモチベーションは、先進国中で最低レベルだという。いつの間にそうなってしまったのだろうか。本書は「働きがい」研究に関する第一人者が語る、「働きがい」に関する本。
豊富なデータに加え、著者の経験と深く洞察された論理展開が分かりやすい。
全編を通して、「働きがい」が日本の産業界において大きなムーブメントになって定着してほしいという著者の熱い思いがひしひしと伝わってくる。
第1章では、本書の考え方のベースとなるGreat Place to Workモデルについて詳しく解説。第2章では、日本の「働きがいのある会社」の特長と傾向を数値データと従業員の生のコメントから分析している。第3章は世界各国の企業との比較で、アメリカやヨーロッパ企業だけではなく、元気のいいラテンアメリカの企業と綿密に比較をしている。大変珍しいデータも含まれていて参考になる。第4章では、「マイクロソフト」や「ソニーマーケティング」「リクルートエージェント」「アサヒビール」「堀場製作所」など外資系も含む日本企業25社の具体的な事例、第5章では、著者が実際に訪問したアメリカの「SASインスティチュート」や「フェデックス」、スペインの「ダノン」、ドイツの「チバビジョン」など海外の「働きがいのある会社」8社の事例を紹介している。
企業経営者や経営企画部、人事部などの責任者、スタッフにとって自社の「働きがい」を向上させるためのバイブル本といえるのではないだろうか。就職活動のための参考書として大学生にもおすすめしたい。