タイランド夜遊びMAX バンコク編 (OAK MOOK 222)
男子人生最期の夢をタイとカンボジアで!?
(2008-11-08)
前二作で、アジアの辺境を旅するバックパッカー物で、アジアに興味を抱く者を興奮させてくれた著者であるが、今回はスタイルを一変させ、そのアジアに最後の夢や救いを求めて移住した熟年男たちの生態をルポルタージュ的に報告している。男たちが移住地として選んだのはタイとカンボジア。海外移住は、定年後夫婦揃って行われるケースが一般的であるが、著者のルポに登場するのは、そうした人々ではなく、「訳あり」の熟年男たちである。著者は、そうした男たちの成功と失敗を次々に語っていくが、圧倒的に多くのスペースが割かれているのは若い女性との出会いやそれに関わるトラブルの話である。その意味で、前二作に比べると読みやすいが、その分刺激は弱くなっている。唯一、最後の方で触れられているカンボジアでの一晩の経験に、著者本来の「リスク」との絶妙の距離感が顕れていて興味深い。
退職後の生活を海外で考えている人は必見
(2008-11-06)
定年後または第二の人生を海外でと考えていらしゃる方は一度読まれることをお勧めします。
成功例・失敗例・海外長期滞在の形態・どれくらいの費用がかかるか。
まただまされた例・日本人が日本人をだます、タイ人にだまされる(利用されるが正しいかも)
本書はHOWTO本ではありませんが、移住計画前に注意すべき点、留意点、心構えなど
大変参考になると思います。
新たな人生へ、ひとつの選択肢
(2008-09-30)
日本という国は良きにつけ悪しきにつけ「村社会」である。「常に他人と同じでなければ安心できない」といった環境があり、ここに身を置くことによってすべては「良し」とされてきた。ところが、世界へ出てみるとそこにはまったく異なった世界があり、自らの生き方は自らが決めるといった考え方が主流である。
近年、海外における「ロング・スティ」という言葉が独り歩きして、メディアではその一部分だけを取り上げ、東南アジア諸国における海外暮らしはさもバラ色の如く紹介されてきた。ところがである。例えば日本人に人気上昇中のチェンマイの長期滞在者の実態をご存知であろうか? 最初は異国の珍しさもあってそれなりに楽しい生活を享受できる。しかし現地意識のない人々は時が経つにつれ、そのほとんどが現地の日本人社会に埋没して、日本に居るのと何等変わらぬ生活を送っている。
長い社会人生活を乗り越えて、海を渡る高齢者の本音は何処にあるのだろう。本書では日本文化の中ではタブー視されてきた命題に対し、第二の人生を現地の女性とともに生きるといった選択肢を示しているが、これは何も高齢者に限らず、すべての男性諸氏にも言える問題であろう。日泰両国の文化の違いを明確にした上で同国の本質を捉え、タイ各地に渡った高齢者男性の本音や夢、更に挫折の日々を丹念な取材で正面からすくい上げた見事なルポである。
「日本の常識は世界の非常識」という言葉がある。新たな人生を求めるのであれば、自身を「村社会」の束縛から解き放ち、自らの責任と意志で拓いてゆくものも方法だ。海外への長期滞在はそれ自体がひとつの冒険であろうが、人それぞれの夢に対する渡航先の現実を知ると知らないのでは大違いである。類書とはまったく異なる労作であり、外国における長期滞在の問題を含め、人生や老後をどう生きるかというひとつの選択肢を示す指南書としても読める。今日のタイを知る者として、同国を目指すすべての男性諸氏に一読をお薦めしたい。
定年後は弾けたい
(2008-08-28)
やりたいことも我慢して働き続けてきたのだから、定年後は弾けたい。
そんな私の願望を一足先に歩んでいる先輩諸氏の生き様に
我が身を重ねておもしろおかしく、一気に読み通してしまいました。
今までに見たことのない本です。
これまで海外移住本に登場する人たちの人生は、豊かな老後というより、
何となく退屈そうな気がして興味がもてませんでした。
この本を読んで、老後にこんなエキサイティングな人生の
選択肢があったのかと目から鱗でした。
実行する勇気があるかないかは別にして、一読の価値がある本だと思います。